【ドイツ語】文学精読T. Bernhardの短編喜劇
講座概要
| 講座コード | 260R044002 |
|---|---|
| 開講期 | 春学期 |
| レベル | 上級 |
| 定員 | 20 |
| 曜日 | 水曜日 |
| 開講期間 | 2026/04/15(水)~2026/07/15(水) |
| 時間 | 19:30~21:00 |
| 受付期間 | 2026/02/10(火)~2026/03/17(火) |
| 受講料 | 30,000円 (塾生・教職員:25,000円) |
| 受講形式 | リアルタイム配信 |
| キャンパス | オンライン講座 |
| 担当者 | 宮下 みなみ |
講座の内容
現代オーストリア文学の寵児ベルンハルト(Thomas Bernhard, 1931-1989)は、体制やメイン・ストリーム文化を挑発的に批判する劇作や小説を通じ、多くのスキャンダルと名声を集めました。本講座では、独自のアイロニーに溢れた文体で、自己探求を続ける文化人の孤独とカタルシスを語る1985年の彼の小説『Alte Meister』を、オーストリアのコミックス作家マーラー(Nicolas Mahler, 1969-)の挿絵版(2011)で精読してゆきます。
講座の進め方・到達目標
自然に言語を習得する年少者の場合とは異なり、大人が自発的な努力と論理的理解をつうじて効果的に外国語を習得してゆく際の技法を実践的に習得していただくことが、本講座の主たる目的となります。
まずは毎週の予習として、授業計画にしたがって、次の授業で扱う予定の箇所の和訳を考えていただき、授業内ではおよそ1~2文ごとに交代で音読・和訳の発表をおこなっていただきます。その際、語学学習がただの丸暗記に終わらないように、辞書の引き方、辞書の項目内の注目すべき箇所などについても指導させていただき、論理的に理解して覚えるという習慣を身につけていただきます。
本講座では、このように個々の単語の意味や文法構造を丁寧に読み取ってゆき、さらには作品の内容的な解釈についても積極的に意見を交換させていただくことで、文学作品を味わう楽しみとともにドイツ語読解能力の向上を目指してまいります。
また、外国語の深い理解のためには母国語についての反省も欠かせませんので、訳語ひとつひとつの日本語表現をなおざりにすることなく、言語全般についての感受性を高めていただくことにもなります。
さらに、外国語の理解はその言語が使われている地域の文化を理解することと表裏一体であるという前提に立ち、作品の歴史的・文化的背景について、必要に応じてパワーポイント資料を用いた解説も実施してまいります。
対象レベル
詳細は「レベル目安」ページを参照ください。
重視している項目(☑印)
□会話 □作文 ☑読解 □聴解 ☑文法 □発音 □プレゼンテーション
授業言語
当該言語と日本語
講座スケジュール
| 回 | 実施日 | 内容 | 講師 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2026/04/15(水) | イントロダクション:作品・作者の紹介と、授業の進め方についての具体的な説明 | 宮下 みなみ |
| 第2回 | 2026/04/22(水) | 『Alte Meister』精読(1) | 宮下 みなみ |
| 第3回 | 2026/05/13(水) | 『Alte Meister』精読(2) | 宮下 みなみ |
| 第4回 | 2026/05/20(水) | 『Alte Meister』精読(3) | 宮下 みなみ |
| 第5回 | 2026/05/27(水) | 『Alte Meister』精読(4) | 宮下 みなみ |
| 第6回 | 2026/06/03(水) | 『Alte Meister』精読(5) | 宮下 みなみ |
| 第7回 | 2026/06/10(水) | 『Alte Meister』精読(6) | 宮下 みなみ |
| 第8回 | 2026/06/17(水) | 『Alte Meister』精読(7) | 宮下 みなみ |
| 第9回 | 2026/06/24(水) | 『Alte Meister』精読(8) | 宮下 みなみ |
| 第10回 | 2026/07/01(水) | 『Alte Meister』精読(9) | 宮下 みなみ |
| 第11回 | 2026/07/08(水) | 『Alte Meister』精読(10) | 宮下 みなみ |
| 第12回 | 2026/07/15(水) | 『Alte Meister』精読(11) | 宮下 みなみ |
使用テキスト(著者名/書名/出版社名)
テキストのみ使用
Alte Meister: Komoedie. Gezeichnet von Mahler/Thomas Bernhard, Nicolas Mahler/Suhrkamp Verlag
備考
初回授業では、作者・作品についての伝記的・歴史文化的背景の紹介や、授業の進め方についての具体的な説明をおこないます。
注意
やむをえない理由により、予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります。
講座内容の進め方等については受講生のレベルや習熟度などに合わせ予告なく変更することがあります。
テキストは稀に変更になることもあるため、講座の開講確定後にご案内するテキスト販売一覧をご確認ください。
担当者紹介
- 宮下 みなみ
- ミヤシタ ミナミ
- 【講師からのコメント】
ウィーン美術史美術館(Das Kunsthistorische Museum Wien)が舞台となり、老いた美術批評家と若き知識人の不思議な交流が展開される本作には、ヨーロッパ芸術に関する深い知識と洞察が滲み出ています。同時に、登場人物たちの視線を通じて繰り出される、オーストリア文化に対する辛辣な批判が、本作にさらに深い味わいを与えているといえるでしょう。語り手の存在や独白の表現など、ドイツ語文体独特の創意も魅力的です。また、Mahlerによるユーモラスで哀愁漂う挿し絵は、目に楽しいだけではなく、本作に新たな解釈の光を当ててくれるものでもあります。本作を読むなかで、ぜひオーストリア芸術の真髄を体験していただければ幸いです。
